2015-04-13
質か量か? NO 4159
成田空港から全国各地を結ぶ「LCC」と呼ばれる格安航空会社が話題を呼んでいるが、こんな世界的な潮流に反して出た市場調査に興味を抱いた。
「今後も利用するつもりはない」という人が46,2%もあり、団塊世代にあっては65.7%の人が抵抗感を抱いているみたいで、特に今年になってから表面化したスカイマークの問題も影響しているようだ。
費用を抑え、時間がある若い学生の皆さんが歓迎しているのは理解出来るが、ゆっくりと考えて行程を組んだ旅行が飛行機の欠航で予定が変われば大変で、代替機のないケースの泣き所となっているのは否めない。
着いたら同じという意見もあるが、鉄道にあって寝台列車が見直されたり、一連の観光列車の流行が目立って来ている背景には、移動手段も旅の中で重視されて来ているみたいで、楽しむ目的にも変化が起きているのは確か。クルーズ船でも上級ルームから予約されて行くというのだから驚きである。
五感という言葉があるが「眼・耳・鼻・舌・身」に「心」が加わると「観」という世界に入り、「観光」とは「観行」につながり俗世界から離脱する中で特別な体感を求める行動とも言えるだろう。
様々な業種の中で「ブランド」という言葉が存在するが、これらは「質」より「量」を目的にする企業からは縁遠く、従事するスタッフなどの生き甲斐、遣り甲斐、仕事の誇りに関する考え方は絶対に無視されていると指摘されている。
「寝ることが出来たらよい」「部屋にエアコンさえあればよい」「食事がそこそこで満腹になればよい」「大浴場も清潔であればよい」という考え方で最近に多い格安ホテルも人気があるようだが、「旅」というものに特別なこだわりを持っている人も多く、全国の観光地のホテルや旅館で露天風呂付きの客室にするリニューアル工事が増えている。
そんな観光産業で問題が表面化しているのが建物の「耐震」対応で、階数を少なくして改造したホテルもあるし、廃業を決断したホテルも少なくない。
日本の文化に葬儀は「あの世」への旅立ちという考え方もあり、経帷子の装束に手甲と脚絆の旅姿が見られるが、浄土真宗系では旅装束に関する考え方は問われていない。
「霊魂あるないを問わず」という教義に基づくと葬儀という儀式の中で「引導」を授ける必要もないので行われていないが、葬儀に於ける宗派や地方の慣習の異なりはびっくりの世界が多く、「葬儀は人を集め、人を走らせる」という言葉が存在するように、全国各地に風習を持って親戚の人達が参列されるので混乱を来すことも少なくないのである。
前号で「薬師寺」で撮影した写真を掲載しが、今日のニュースでその薬師寺でも一連の被害が確認されたそうだ。神社仏閣で24時間体制で警備に取り組んでいるところもあるようだが、何を目的に犯行に及んでいるのか理解に苦しむ事件であり、それこそ「罰当たり」と言える行為である。
今日の写真は薬師寺の五重塔を。