2015-04-26

思い出したこと  NO 4172

昨日のテレビで世界的に有名建築設計家である安藤忠雄氏の特集番組があった。何度か大病を患われ、数年前に「膵臓」にガンが見つかり、「膵臓」と「脾臓」の全摘という手術を受けられ、手術前に「両方を摘出して生きられますか?」と質問をされたら、医師は「安藤さんが生きられるという見本を見せてください」と答えられたそうだ。

氏は、まだやりたいことがある、やらなければならないことがあるという夢を持ち続ける情熱に支えられたみたいだが、もう一つの世界に行きたいと思うようにうなったら建築家を辞める時だと言われていたが、もう一つの世界とは「あの世」のことだった。

氏の建築発想は感嘆の世界が多い。数年前に完成した東京広尾の三角形の教会も驚きだったが、その映像を見ながら思い出した出来事があった。

もう20年近く前のことだが、あるご仏縁から知り合った大手新聞社のА氏がおられた。その人物は敬虔なクリスチャンで友人の方が亡くなられ、大阪府下にある教会で葬儀が行われることになり、担当して欲しいと依頼されたのだが、何軒も重なっておりどうにもならない状況で、事情を伝えて地元の業者でとお願いしたら、それから3時間ぐらいしたら再度電話があり「クリスチャン形式だから進行の必要はない。納棺を担当してくれることと、火葬場の手続きと随行してくれるスタッフを一人派遣してくれるだけでよいと言われ、一人の若い男性スタッフに命じて担当させた。

その教会が安藤氏の設計による有名な十字架の奥に外が見える教会で、世界的に知られる建設物であった。

A氏と安藤氏は友人関係があり、随分前に教会の設計を依頼したら数年後に請け負ってくれたが、コンクリートで隙間がある設計に誰もが驚嘆されたようで、数年後に発刊された著書にその経緯が紹介されていて興味深く拝読したことを憶えている。

A氏からは、その後に遠方の地で亡くなられたご友人の葬儀を依頼されたことがあったが、葬儀委員長を務められたA氏が地元の自治会の人達と一戦を交えられたことも忘れられない出来事である。

葬儀はプライベートを重視し、遺族に対してデリケートに対応するべきというのがA氏のお考えだったが、自治会の人達は何かにつけ「この地域の慣習は」と意見を挟まれて来たからで、「私が葬儀委員長です。皆さんは弔問と会葬に来てくださるだけで結構です。お手伝いは不要です。葬儀は私とこの葬儀社さんとで進めますから」と強いお言葉を発せられたのだからその後の私への風当たりが強かったのは当たり前だが、地元の業者との異質の葬儀の進め方に驚嘆され、終わってから「勉強になった」と言われてA氏がご機嫌だった お顔を懐かしく思い出している。

今日の写真は安藤忠雄氏設計の有名な「光の教会」を。
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