2015-05-01

休診の前に  NO 4177

朝から眼科へ行った。連休前なので覚悟はしていたが、予想以上に待合室はいっぱい。2時間ぐらいはと思いながら耐えて来た。

検査の中心となったのは眼底についてで、瞳孔を開かせる点眼薬を入れられて待つので眩しくて大変であるが、過去にも体験したことがあるので帰路のためにサングラスを持参していた。

眼科の世界でも医療器具の進化にはびっくりする。真っ暗にして前方から撮影してCTみたいに画像分析が可能となっているのだから凄いが、これがデーターとして残されるので異常が表れた時には便利な診断が可能となっている。

この眼科医院には忘れられない出来事があった。6年前に大病を患って入院していたことがあったが、退院してから診察を受けに行った際、中待合室に入った瞬間に高齢の女性から声を掛けられたからだ。

「あなた、私のお葬式をしてくれなきゃ駄目なのに、どうして杖なんて手にしているの?」と言われたのだが、過去にご伴侶の葬儀を担当させていただいたことがあり、その時に約束をしていた経緯があった。

杖を手にするようになった病気について説明申し上げたが、「私よりはるかに若いのに、病気って怖いねえ。代わってやれるものならいいのに」と優しく励ましてくださったが、それから2年ほど経った頃にご逝去され、お通夜と葬儀に参列したことは忘れられない思い出となっている。

ご主人の葬儀を担当してから数日後のことだった。「大変なことをしてしまったの」と電話があった。事情がよく分からないこともあり、担当スタッフが参上したところ、メモリアルボードのお写真に水が掛かってしまったと判明。まだパソコンの中にデーターが残っていたのですぐに出力して届けたら、大層喜んでくださったことも憶えている。

目が煩わしいと不自由である。歩いていると段差が分からないのが危険だし、横断歩道を渡る時も右側が見え難くなっているので難儀である。

耳鳴り、複視、杖を手に歩いているが、寝たきり状態にならなかっただけは有り難いこと。声帯を損傷して喋られなかったこと、嚥下障害で大変な苦労があったことを思い出すと懐かしいが、服用する錠剤が飲めなくて全てを粉砕して貰って粉にして貰っていた時期をあった。

何度も書いた言葉に「体感に勝るものはない」があるが、自分に生じた大病の様々な後遺症を、一つ一つ乗り越える戦いは自身に課した目標しかないもので、振り返れば一般的な患者の5倍ぐらいはリハビリに取り組んだと思っている。

信じられない話だが、パソコンのキーボードを押さえる際に今でも隣の文字を押さえてしまうこともあり、駅の券売機は要注意となっている。考えてみれば動くだけでも有り難いと思うべきかもしれない。入院中に多くの患者仲間がいたが、精神的に挫折してしまってリハビリを放棄していた人もいた。

この「独り言」をご笑覧くださる方々に伝えたいが、周囲に大病を患った方がおられたら、希望と目標を描いてリハビリに取り組まれることをアドバイス願いたい。時間は必要だが、必ず成果が表れる筈だからだ。

今日の写真はJR紀勢線の「那智勝浦駅」を。あの大水害の時はこの駅周辺も浸水の被害が及んでいたそうだ。
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