2015-05-10
新しく出発 NO 4187

新聞の広告に知られるホテルを会場とする「合コン」の募集があった。目が不自由になりつつあるので細かい文字は読めなかったが、見出しになっている文字だけは読み取れた。
幾つかのホテルを会場として企画される内容だが、中には参加年齢が男性、女性共に50代以上というのもあり、参加費が女性18000円、男性10000円となっていたのだから不思議な思いを抱いた。
主催しているのは婚姻の縁をビジネス展開している会社だが、全国の鉄道の中にも「合コン」列車が登場しているのでびっくりする。
高齢者が結婚相談所に登録して犯罪の被害者になった事件の報道もあったが、そんなことだけはないように願ってしまう。
この世に誕生した瞬間は泣きながら生れるそうだが、この世を出立する時は送る人達の涙の環境があるのが人の世の常だが、独りで寂しくこの世を去る人も少なくない。誰も身寄りのない人もあれば、身寄りがあっても無縁となっているケースもある。
20世紀の終盤に目前に迫る「高齢社会の到来」が問題になり、我々の業界が成長産業と考えられていた。当時の年間死亡者数は80万人ぐらいだったが、我々団塊世代のこの世を出立する頃に130万人を超えると指摘されていた。
当時の業界向け講演や一般の方々向けの講演で「葬儀業界は斜陽産業である」と提起して来た歴史がある。そんな発言を知られた総研グループの組織団体から講演を依頼されたこともあったが、指摘して来たことが現実となり、我が業界は完全な斜陽産業の道を辿っている。
宗教観の稀薄、お互い様感情の稀薄、義理的参列者に対する抵抗感、それらを加速させることになった核家族ということもあるが、葬儀の専門式場の登場も間違いなく拍車を掛けたように思える。
大手の冠婚葬祭互助会も加入する人が減少する一方で、解約希望される会員が多くて厳しい時代を迎えている。掛け金が保険でなかったことが表面化したことと、株式会社が運営している事実に疑問を抱いた人達が増えたこともあるだろう。
家族葬が潮流の中に葬儀の本義を重視される方々もおられることも事実で、そんな方々が業者選びを真剣に考えられる傾向にある。その背景には故人を大切に考えられることと無駄な費用を掛けないという当たり前のことがある。そのアンテナの対象となる葬儀社にならなければ将来はないだろう。
今日の写真は北海道石狩当別にある葬祭式場「ステラホール」である。雪への対策から玄関の階段には雪が凍らない設備が施されてある。オープンは2004年で、オープニングセレモニーの司会を担当したが、前日は鹿児島にいたので鹿児島から千歳空港に飛んだことを憶えている。