2015-06-09
天満繁盛亭のこと NO 4215
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氏の奥様は女流将棋の世界で知られる方で、ご夫婦の誕生日が同じでその日に結婚式をされたエピソードもある。
将棋の女流で思い出したことがある。昔、桂文珍さんがレギュラーで放送されていたラジオ番組があった。学生達を招いて様々な仕事のプロが招かれて講義をする珍しい企画番組だったが、何かのご縁で出演依頼があり、阪神百貨店の中にあったスタジオで収録した。
日に2週間分を収録するということで、2人のゲストが招かれたのだが、もう一人が女流将棋で有名な人物だった。
収録は彼女の方が先に進められ、休憩があって私の出演となったが、文珍さんがリラックスを目的に面白い小噺を語られた内容を憶えている。1本はちょっと公開出来ないが、もう1本は誰にも抵抗がないので紹介しておこう。
「ローマにトレビの泉があります。そこでコインを一枚入れるともう一度訪れることが出来ると言われ、2枚入れると好きな人と来ることが出来るというものですが、では3枚入れたらどうなるのでしょう?」
その答えは「1枚損するだけです」というものだったが、如何にも噺家風の落語の枕みたいに語られたのが印象に残っている。
その後にテレビ番組でもご一緒させていただいたが、インテリジェンスを感じるプロの噺家というイメージは相変わらずだった。
天満にあって知られる繁盛亭の入場料が値上げされるというニュースがあった。落語協会のトップを務めておられる桂文枝さんと雑誌の企画で対談したこともあるが、建設物や文化を維持して行くことも簡単ではない。多くのファンの存在が支えるものと信じたい。
オープンした当時に繁盛亭に入ったことがある。隣接する喫茶コーナーに入ったら落語家さん達のマイカップが並んでおり、楽しく拝見したが、その中でこの世を出立されて寂しくなった方もおられる。
人間国宝だった桂米朝師匠や人気の高かった桂枝雀師匠の「地獄八景亡者の戯言」を聞いたことがあるが、現代社会の若い人達に聞かせたい物語である。
先月に古刹団参で立ち寄った山口県青海島の西園寺のご住職の法話に、世界で初めて日曜学校が始まったのがこの寺ですと聞いたが、「この世」と「あの世」の世界を説き、子供達に極楽地獄のことを教えていたことを知った。
つまらないことから高校生が川で亡くなった事件もあったし、北海道で家族4人が犠牲となった交通事故のニュースもあった。事故現場から離れた車を運転していた人物が次の日に出頭したそうだが、事故の前にビールを飲んでいたことも浮上している。
彼らが命の教育や「あの世」と「この世」の物語を耳にしていたら、きっと加害者にならなかったような気がする。
今日の写真は西園寺の境内で撮影したひとこまを。