本館でご葬儀が行われていた時間に、いつもお世話になっている医院へ行った。週刊誌を開けながら待合室にいると診察室から出て来られた人物から声を掛けられびっくり。所属していたライオンズクラブのメンバーだった。
次回の例会で1000回を数えるそうだが、昭和45年の秋に結成され、月に2回の例会が行なわれて来たのだから凄いが、もっと古くから存在しているクラブもあるのだから驚きである。
35歳で入会、それから大病を患うまでメンバーの一員として活動していたが、多くの方々と知り合ったのも人生の財産。今でも交流のある方が多いので嬉しいことだ。
ふと確認した診療明細書にある「患者番号」にも驚いた。偶然だろうが「119」と印字されていたからだ。何やら守られているような思いを勝手に抱き、そんな偶然に手を合わせた。
さて、一昨号で書いた「・・・」について、ある葬儀社の方から詳しく解説をとのメールを頂戴したので少しだけ触れておこう。
お孫様とご一緒の写真の場合、「晩年はお孫様のご成長を何よりのお楽しみとされておられました」などと長々と打ち込む必要はなく、「晩年はご成長をお楽し みに・・・」というように使う訳だが、誰が見てもお孫さんと一緒の写真に「お孫さん」という言葉は割愛出来ると考えたい。
ご終焉を迎えられた病室でのお写真。「白い天井に去来されたことは・・・」と、ご覧になられた方々にご想像いただく文字表記で訴えるという表現だが、「・・・」は、グローバルな世界を広げてくれる効果があるので活用して欲しいものだ。
全国から多くの同業他社が研鑽を目的に来社され、数え切れないほどの司会者さん達もやって来られた歴史があるが、葬祭業として異次元な発想に意識改革されたことも多く、その人達が各地でオンリーワン、ベストワンとして活躍されている現実に喜びを感じている。
葬祭業に従事する人は「ホテルマン以上の資質が求められる」なんてことを30年以上も前から訴えていたのだから嘲笑されていたのは当然だが、それがやっと理解されて来たのはつい最近のこと。
葬儀の専門式場が出現した頃、同業者向け講演で「葬儀は『かたち』を変えてホテルへ流れるよ」と発言し、「そんなことになったら逆立ちするよ」と言われたことを思い出すが、それらがすべて現実になったことで評価を受けた歴史もあるので面白い。
弊社の発想から全国で流行した多くのサービスの事実があるが、単なる「真似ぶ」ではなくそこに至るまでのプロセスを「学ぶ」ことを研鑽して欲しいと願っている。
プロとはなんだろうか? そんな自問自答をしたことがあるが、「匠」と説く多くの先人が存在する中、その背景にしっかりと根付いている言葉は「本物」と言うこと。単なる「真似」は「偽者」と指摘される所以である。
消費税に関する法案が衆議院で可決した。小沢氏を中心とする派閥の反対投票をめぐってややこしい問題に発展しているが、我々葬儀社の立場で考えると、悲しみのご遺族に生じる「葬儀費用」にあって消費税というものが絶対に似合わないと伝えたい。
取引先からの仕入れに関する消費税には納得するが、ご遺族に転嫁してしまうような社会の仕組みには抵抗感を抱く。エンゲル係数という懐かしい言葉を思い浮かべながら、我々庶民の「食」に関する消費税アップも再考して欲しいものである。
結びに小沢氏の発言技術に対して説得力がないと書いておく。言葉の語尾の母音を接続するような喋り方はどんな内容であっても耳障りである。「この法案は、 アーーですね、エーー、これからも、オーー、そう言う、ウーー」なんて言葉に納得しないのは当たり前。正しいことを発言しても、こんなレベルでは正しく感 じられない事実を学んで欲しいもの。言葉とは、ちょっとした気付きで大きく伝達力が変化するものである。