2016-02-08

有為転変  NO 4460

旅館の夜食全国に点在する葬儀のプロ達が組織した「日本トータライフ協会」のHPにコラム「有為転変」というコーナーがあり、話題になったテーマも多かったが、今日はそんな中から2本をこの「独り言」で紹介申し上げる。

① 年賀状
12月に葬儀を担当したお客様のご自宅に後日に参上したら、郵便局に対して憤慨されていたことがあった。

今は知らないが、当時はそんな問題が起きていたのかと驚くことになったが、ご当家は数百枚の年賀状を購入されていたのだが、お身内のご不幸から慌ただしく欠礼状を手配され、不要になった未使用の年賀状を返品するために郵便局へ行かれたのだが、窓口の担当者から「死亡診断書」をご持参ください」と言われたそうで信じられず、すぐにマスメディアに「どうなっているの?」と問い合わせたら、数日後に調査された結果報告があったそうだが、「書き損じに対しては1枚に付き5円の手数料で切手や官製葉書に交換してくれるが、こんなケースは初めてだったそうである。

その後も取材が続いていたみたいで、郵便局によって対応はバラバラで、中には「会葬礼状を持参」というところもあったそうで、続柄、氏名、喪主名など故人情報と個人情報に関する書き込みを求められるケースもあったというのだから今では考えられない対応である。

② 諸刃
半月ほど前、知人の奥さんの葬儀を担当した。初七日を過ぎた頃から毎朝近くの喫茶店で顔を合わすようになった。それはどうやら朝食をモーニング・サービスで済まされるようになったみたいで、伴侶のいない生活変化の一つの表れのような気がした。

いつも無言で新聞を読んでおられたご主人だが、昨日、店内がいっぱいだったこともあって「同席、いいですか?」と私の前に座られた。

「男って、本当に弱いものですなあ」と言うのが開口一番で、ため息に続いて寂しい言葉を出され、何も答えられずに頷くだけしか出来なかった。

「お寺さんが仰ったことなのですが、『夫』という字は『二人』と書くのですね。一人になったら夫じゃないのですよ」と聞いて沈黙の時間が流れたが、こんなケースでは励ますべきではないというのが定説で、「うつ病」への対応と似通っているとの専門家の分析も読んだことがあったが、「決まり事」を責務として日常生活を過ごすことが重要と教えられた体験から「満中陰まで各七日のご法要をしっかりと」と申し上げると、「そうですね」と返されたが、その表情は寂しそうで暗いままだった。

この「夫」という文字の話は参列者への法話としては悪くないが、当事者には強烈になることは確かで、何気ない言葉が元気を与えたり谷底へ突き落したりする事実を知り、「言う側」と「言われる側」とでは180度の異なりがあると学びたいものだ。

今日の写真は過日に宿泊した旅館の夕食時に「夜食です」と出された物。竹の皮で家の形に作られた物の中にオニギリが入っていた。身体のことからすると食べるべきではなかったが、つい誘惑に負けて食べてしまった。
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