2016-07-02
故事から NO 4903
全国で大規模ホテルを幾つも展開されているグループのオーナーの偲ぶ会を担当した歴史があるが、依頼があって初めて打ち合わせに参上した際に200名を超す招待者の料理予算を知ってびっくり。全国的に知られる料亭、寿司、天ぷらなどの屋台も入る予定で、「接待が目的だから第一部は適当でよい」と言われ、強い抵抗感を覚えて「日本の文化は神仏と共食にあり、神道では直会(なおらい)、仏事では御斎(おとき)となる。それは第一部をしっかりと取り組まなければ参列者は『こんな凄い料理を御馳走になってもよいのだろうか?』と悩まれることになりますし、供養や施主側の功徳ということからも逸脱します」と反論。「プロは笑われることが分かっている仕事はしません」とお断りするような言葉で帰社したら、数日後に「会議を行ってあなたに任せる」となった。舛添氏の辞任問題で喧しい都知事選だが、過去の都知事に「青島幸男氏」がおられた。氏は「人間万事塞翁が丙午」という小説で直木賞を受賞されたが、受賞を目的として執筆されていたので凄いと話題になったが、今日はそんなタイトルになった言葉に関して書いておこう。
もう随分と前のことだが、九州へ行っていた妻が帰阪するので空港へ迎えに来て欲しいとスタッフに電話があり、私が伊丹空港の到着口で待っていた時、冒頭のオーナーの施主さんとバッタリ会ったのである。
札幌か東京からの便だったと思うが、「その節は世話になったね。あなたはプロだった」と感謝の言葉を掛けてくださって恐縮したのだが、それから30分の時間を経過しても妻の姿は見えず、おかしいと思って九州の親戚に電話を掛けたら「みんなでスーパー銭湯へ行っています。明日に大阪へ帰ります」ということが判明。妻が電話で言い間違いをしたかスタッフが聞き間違いをしたかは水掛け論だが、この間違いがなければ施主さんとの偶然もなかっただろうし、それから半月も経たない内にこの施主さんがあるお客様の偲ぶ会を紹介くださったのだから驚きであった。
何が不幸で幸いになるか分からないとはこのことで、そんな事実を知ったスタッフ達も驚いていたが、その関係から数軒のホテル葬を担当することになったのだから不思議で有り難いご仏縁だった。
さて、友人夫妻がヨーロッパ旅行へ行くことを聞いた。旅行会社のツアーだそうだ、追加金を出してビジネスクラスと言っていた。我々の年代になると長距離の移動は大変。12時間も搭乗していることを考えると旅行回数を減らしてもファーストやビジネスを選択するべきだろう。
着いたら同じという考え方が若い人達にあるようだが、高齢になったら理解出来るだろう。昔、イギリスに留学していた娘が一時帰国し、また現地へ戻るのに安い航空券を探していた。当時はLCCなんてない時代だったが、シンガポールで長時間の接続タイプで信じられない航空券を入手していた。
ヨーロッパの空港などでテロ事件が多いが、旅行に行くのに危険が伴うとは困った時代である。トルコに続いてバングラデシュでもテロが発生し、日本人も巻き込まれたような報道があった。世界に絶対に安全だというところはないようだ。今日の異常な猛暑も気になる。外を歩いているだけでクラクラするのだから始末が悪い。家の中で熱中症が起きるというので気を付けよう。
今日の写真はある航空会社の機内。こんな設備なら楽だろうなと思える。