2016-08-29
出立の前に NO 4960
鉄道マニアの友人がいることを前に紹介したことがあるが、数日前に初めて耳にした言葉を聞いた。「乗り鉄」「撮り鉄」「録り鉄」「飲み鉄」「女子鉄」や「鉄子」ぐらいは知っていたが、連射が最後の運転日を見送るのが「葬鉄」で、廃線となった線路跡やトンネル、駅舎を訪れて撮影するマニアを「墓鉄」と呼ぶそうで、ネットで検索してみたらヒットして本当におられたのでびっくりした。
徐々に体調が弱って来ている最近だが、一昨日の土曜日に医院へ行って1週間だけ特別な処置をして貰っているので出掛けることが難しい。
台風が去って来月になったらどうしても行きたいところがある。死ぬまでにもう一度行って確かめたいことがあるからで、そんな気になったのは春に伊勢志摩の賢島で行われたサミットからだった。
カナダ首相夫妻が記念日に当たっていたことから2人で出掛けられたのが近鉄志摩線の近くにある「青峰山」で、私自身も何度か頂上まで行ったことがあるからだった。
「336メートル」の標高なのでハイキングクラスのコースだが、沓掛駅から頂上へのコースはかなり勾配が急である。杖を手に果たして登れるのだろうかと思っているが、頂上に在する正福寺に参拝が目的だ。
正福寺は高野山真言宗のお寺で「山号」が「青峰山」で昔から海上を航海する船の安全を祈願する対象として知られていた。
40年くらい前に松尾駅横から車で登ったこともあるが、50年前は一人で沓掛駅から登ったことを憶えている。
誰にも会わないような登山道だが、猪と遭遇しないかが心配だ。ネットで調べたらルートが5つあるようだが、沓掛駅側の登山口から頂上までは「17丁」とあった。
尺貫法で記憶している距離は1丁で「109メートル」なので、2キロ弱となる筈だ。
ゴツゴツとした急斜面の登山道だったことが印象に残っているが、近鉄の発行する観光案内からすると松尾駅側から沓掛駅側に行く方が楽のようである。
60年以上前、この沓掛駅と隣の五知駅の間の丘の上から日の丸の旗を振ったことを憶えている。それは昭和天皇が行幸で通過される車列に行ったものだが、「黒」の車と「あずき色」の車が印象に残っている。
あれから半世紀が流れている。あの世へ出立する前に「航海」の安泰を祈願しながら「後悔」しないようにありたいと願っての行動である。
今日の写真は青峰山「正福寺」の大門を。柱の彫刻に「鯉」と「伊勢エビ」が隠れているそうで確認するのも楽しみである。