2020-04-29
風林火山 NO 8778
朝刊を読みながら「もう、あれから8年!」と思い出したことがあった。それは深いご仏縁のあるお寺の団参で甲斐善光寺に参拝する日の朝のことだった。大阪から中央道を利用して甲府に着き、富士谷ホテルに宿泊し、朝食時に流れたテレビのニュースに群馬県の関越道でバス事故が発生し、多くの犠牲者が出ていた出来事だった。後日に判明した事故原因は運転手の居眠り運転だったが、プロの運転手が居眠り運転をするなんて信じられるなかった。
朝食を済ませて目的地へ出発する際、「運転手さん、睡眠不足じゃないだろうね?」と多くの人達から声を掛けられていたが、「ご安心下さい。プロですから」の返答が何故か強い安心感を憶えた。
美術館、宝石館などを見学してから名物の「ほうとう」を食べる昼食会場に行ったが、駐車場を整理するスタッフが甲冑姿だったことが印象に残っている。
甲斐善光寺では天井の「鳴き龍」の体験や「お戒壇」にも挑戦してきたが、真宗長野の善光寺を始め、周辺の点在する善光寺の参拝をしたことになるのでお念仏を唱えよう。
「牛に引かれて善光寺参り」と言う言葉は有名だが、この由縁の物語を知るのも面白いし、人が亡くなった際に枕机に供える一膳飯は、故人が善光寺に行くための食事という説もあるので興味深い。
「人は悲しみに遭遇すると人に優しくなれる」「涙は悲しい時にだけ流れ出るものではなく、勘定が極まった時に流れ出るもの。人が生かされている。生きなければならない証である。
我々葬儀社は、「大切な方」の「大切な儀式」に「大切な宗教者」を迎える空間を作らなければならず、「会場空間」を「儀式空間」に「神変」させる重要なプロの仕事であり、大切な方喪って「家族」から「遺族」と呼ばれるようになった方々を少しでも「不幸でないひととき」をプレゼントする仕事でもある。
そんな提唱を随分昔から説いて来た歴史があり、理解して賛同してくれた同業社が北海道から九州まで点在するが、その地のオンリーワン、ベストワン業者として君臨している事実は嬉しいことで、そんな友人達と再会できることが私の晩節の楽しみとなっている。
前号で触れた葬儀の式場案は、前述の「牛に引かれて善光寺参り」的なご仏縁もあり、周囲に歓迎の声もあるので真剣に考慮中だが、心配はコロナ問題の今後の状況で、予測が付かないと決断することが難しい。
不思議なことが続くものである。都市計画で我が家の西側が道路拡張で歩道になるが、そんなことからなのかは不明だが、「売却しませんか?」というような葉書が数枚届いている。
齢を重ねた高齢夫婦の老々介護を考えると寂しくなるが、温泉付きの保養施設の入居も興味を抱いている。一度観に行きたいのだが、コロナ問題で移動が叶わないので仕方がない。コロナ問題は外出自粛で自宅待機なので考えることがいっぱいある。それは私の終焉へのエピローグかも知れない。
今日の写真は嬉野温泉で利用した旅館の部屋だが、中庭の奥の方に部屋専用の露天風呂があった。この部屋ですき焼きを食べたのだから翌朝にも香りが残っていた。